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今だ衰えぬ新選組の結束力。「第19回ひの新選組まつり」


昨年に続き、今年も文句なしの快晴のもと、5月7日、8日にわたり、第19回ひの新選組まつりが盛大に開催されました。

折しも、前月、熊本地震が発生、東日本大震災により中止となった5年前の記憶が蘇りましたが、「新選組隊士のエール」を熊本へ届けよう、その思いも伝わったのではと、感じられるまつりとなりました。

新選組隊士パレードが行なわれた、日野宿甲州街道の道筋が決められたのは、元亀元年(1570)、江戸時代前のことです。

当時、日野周辺は小田原を拠点にしていた北条氏に支配されており、八王子滝山城主だった北条氏照によって現在に続いている日野宿の屋敷割りが行われています。

江戸に幕府が開かれると、慶長10年(1605)、この道筋は幕府によって整備され、日野宿と横町から大坂上を抜ける甲州道中として制定されています。

こんな、450年近くにもなる、日野宿の歴史を想像で振り返ってみても、これほど多くの人が街道に詰めかけたことは初めてのことと思えます。

高幡会場、日野宿会場合わせ、2日間に来場、参加された方は47000人にもなりました。

今だ衰えぬ新選組の結束力、第19回ひの新選組まつりの様子をお伝えします。

5月7日

高幡会場-「和」の舞台で競い合う優美と勇武-

7日朝、高幡不動境内に咲く艶やかな晴れ着や清楚な着物姿からまつりは始まります。


着物クイーンに選ばれたお二人


新選組隊士慰霊法要

会場が一体となるコンテスト

石田寺土方歳三墓所


華やく参道

高幡不動尊参道を舞台にした、「高幡きものクイーンコンテスト」は今年で4回目となり、遠方からの参加者も増え、優美さも増しているようです。

審査も難航、甲乙付け難く、今年は高幡着物クイーンはダブル受賞となりました。

コンテストの後には、高幡不動尊境内に於いて写真撮影会も行なわれ、熱心に撮影する外国人も見受けられました。

受賞者2人は来年の隊士パレードや高幡不動尊で2月に行なわれる節分会にも参加予定となります。

クイーンコンテストが終盤に差しかかるころになると、高幡不動尊では、隊士コンテストを前にした「新選組隊士慰霊法要」が営まれます。

土方歳三の菩提となっている、大日堂に普段は祀られている「新選組隊士慰霊位牌」と土方歳三の位牌などをコンテスト会場に移し、高幡山金剛寺管主による法要が行なわれ、参加者のみなさんによる焼香が捧げられました。

午後は一変、隊長の座を架けた勇武の闘い、隊士コンテストです。


土方歳三資料館訪問

とは言っても、殺伐としたものではなく、思わずうなる熱演の人、すでに回数を重ねお馴染みとなった顔、反対に初々しいものの熱い思いのたけを訴える人あり、会場はいつの間にか観客と参加者が一体となって行きます。

隊長に挑んだ38名と観客、それぞれから新選組に対する「愛情」が伝わる、それがこのコンテストの魅力でもあります。

公のスケジュールとはなっていませんが、選ばれた隊長のうち、日野と縁が深い、土方歳三、近藤勇、沖田総司、井上源三郎役を射止めた4名は、コンテストの後、土方歳三の墓前と土方歳三資料館にその報告をしています。


日野宿会場-新選組のふるさとを体験、体感-

まだ、新選組になることさえ知らなかった土方歳三や近藤勇、沖田総司や井上源三郎が集い、剣術に励んでいた日野宿。

そして、最後には誰もを生きて迎えることが出来なかった日野宿。


ドデカスタンプは高さ40㎝、重さ1.1kg、直径10㎝


体験者は圧倒的に女性です

日野宿隊服散策隊には新選組まつり以外の時でも出会えます

日野宿本陣を始め当時から残る建物、そして神社仏閣、彼らが歩いた道やその傍らを今も同じ場所を流れ続ける用水路に出会いながら、日野宿を巡るスタンプラリーin日野宿には、昨年を大幅に上回る600組近くが参加されました。

今年からはJR日野駅、多摩モノレール甲州街道駅にもスタンプを設置されました。

特製特大スタンプは、小さな子ども大きさ重さに負けずにドンと一押し、達成感も十分、楽しい想いでになっているようです。

午後から八坂神社で開催された、八坂神社武道体験。

新選組の剣術、天然理心流勇武館をはじめ薬丸野刀自顕流、多摩杖道会、全日本刀道連盟4の武術が披露され、直接指導体験では参加者も真剣そのもの。

しかも、ここ八坂神社では近藤勇率いる日野宿の剣士たちが奉納試合も行なっているとあって、他では味わえない体験となっています。

日野宿隊服散策隊は、行き交うドライバーたちにも「新選組のふるさと」をアピール、もちろん、この日日野宿を訪問されたみなさんとも友好を深め、一日中、日野宿を盛り上げてくれました。

夕闇迫るころから、日野宿本陣で行なわれた本陣夜咄は、満員札止めと好評。

昼、夜とすでにひの新選組まつりになくてはならないL.PRODUCTS&さくらさくらカンパニー友情公演も開催され、夜がふけても続いた初日でした。

5月8日

高幡会場-新選組隊士誕生-

いよいよ、ひの新選組まつりのメインイベント、「新選組隊士パレード」当日です。

全ては高幡不動尊から始まり、そしてここで終わりを迎えます。


最初の勝鬨


9時から始まったパフォーマンスも大盛況


法楽を終え、出立の勝鬨

先頭はもちろん土方歳三

将来の隊士?地元保育園児もだんだら衣装

一列になって一人ひとりが主役です

土方歳三の菩提寺、大日堂前で行なわれる出陣式に臨む隊士が到着する前から、高幡不動境内はいつもとは違う雰囲気に包まれています。

土方歳三像の前では、早くも殺陣パフォーマンスが始まり、それを囲む見学者の数は見た目でも、例年より確実に多くなっています。

出陣式会場に到着した隊士たちは、やや緊張した趣きです。

境内の奥まった場所にある大日堂と囲む高幡山の深い新緑が、いっそうそうさせているのかもしれません。

高幡不動尊川澄管主の激励を受け、土方歳三の掛け声に合わせた勝鬨で一致団結。

「第19回ひの新選組まつり」新選組隊士誕生の瞬間です。

場所を移し、土方歳三像前で行なわれる法楽、そして、土方歳三による献花が行なわれ、整列した隊士たちの表情は凛とし、今日一日への思いが伝わってきます。

昨年、改修修理を終えた仁王門の赤茶色に光る銅屋根が、浅葱色を引き立てます。

碧新緑に朱の五重塔、そして深い青空、舞台は整っています。

再びの団結の勝鬨を上げ、土方歳三を先頭に初めてとなる高幡パレードへ出立、高幡不動尊参道は既に、隊士を待つ人で溢れています。

高幡参道パレードの先頭は、揃いのだんだらでかわいい勝鬨を上げながらの地元の保育園児たちです。

今かと緊張気味に隊士を待つ見学の人たちに、笑顔がこぼれます。


勝鬨が参道に響きます

そして、その後、参道入口に馬上の人となった、土方歳三と近藤勇の姿が現われると、いっせいに注目。

一番隊から順に続く隊列全部で19隊、どれも晴れ晴れしく、参道を埋めた観客と隊士の距離は近く、あちらこちらから隊士に声援がかけられます。

隊士にも観客にも短い時間ですが、その一瞬が強く印象に残る、高幡参道パレードです。

パレードを終えた隊士たちはしばしの休息の後、日野宿パレードの集結地日野第一小学校へ移動します。

しかし、その間にも目前に迫る日野宿会場でのパレードに向け、さらに結束を深めて行きます。

新選組副長-土方歳三- 新選組局長-近藤 勇-

日野宿会場-新選組隊士ふるさとを凱旋-

新選組隊士を待つ日野宿会場


民謡流し

日野囃子保存会

日野太鼓のろしの会
 

緑ヶ丘自治会の山車


今年は同志会の神輿

開会式

新選組隊士たちが、高幡でパレードを開始した、ちょうどそのころ、隊士パレードが行なわれる日野宿甲州街道では通行止めの規制が開始されます。

それを待っていたかのように、八坂神社前に繰り出すのが、民謡流しのみなさんです。

揃いの着物で踊る御婦人たちの遠くからは、日野太鼓の力強い演奏が聞こえてきます。

さらに、小気味良い囃子の音も日野宿に響き、開会式を待たずに始まる、殺陣パフォーマンスや歌謡ショーに早くも人だかりができ、まつりへの高揚感を誘います。

隊士パレード開始まで、日野宿会場では開会式に続きオープニングパレード、地元の山車や神輿も繰り出されます。

オープニングパレードで「新選組!!」のテーマ曲でマーチングするのは市内8中学校合同による吹奏楽団です。

余談にはなりますが、日野七生緑小学校合唱団はNHK合唱コンクールで3年連続日本一になるなど、日野は子どもの音楽が盛んです。

 


オープニングパレード出発

市内8中学校合同吹奏楽団

先頭は佐藤彦五郎に扮する市長
 

老人会のみなさん

レッドドルフィンズ

周辺自治会
 

病院の駐車場には焼きカレーパン

お土産で人気鍔クッキー

豊田ビールはお昼で完売
 

開始前から大行列の商店会抽選会


女の子だって強いんです

本殿の彫刻も見事な八坂神社

子どもは風船が大好き

支援金へのご協力ありがとうございました

日野ブランド焼きカレーパンと豊田ビールも店を出し、パレード前には完売。

地元商店会の抽選会には長蛇の列、名物カレーやおでんも2時間ほどで打ち止め状態。

模擬店や出店も人だかりが絶えません。


エル・プロダクツ


ラガーマンの大きな駕篭やさん

路上では、八坂神社前と日野宿本陣前二ヶ所の会場で殺陣パフォーマンスなどが行なわれ、どちらもたくさんの観客を集めています。

街道を行き交う駕篭は、日野自動車ラグビー部「レッドドルフィンズ」の屈強な選手たちが担ぎ手です。

オリジナル新選組コマの販売が恒例となったベーゴマ大会には大人も真剣。

八坂神社では、「天然理心流奉納額」の特別公開がされ、神主さんの説明に熱心に耳を傾ける拝観者の姿もこの日ならでは。

境内からは、日野市剣道連盟少年剣士たちの奉納試合に続き、天然理心流勇武館と全日本刀道連盟による演武が行なわれ、大きな拍手が聞こえてきます。


日野市剣道連盟少年剣道奉納試合


天然理心流勇武館の演武

日野宿の中程にある、東京都歴史的建造物に指定されている、「渡邉家の蔵」も年に一度この日だけ公開され、蔵の脇では、ライブペインティングの実演が初めて行われました。

紙とアルミホイルを使ったオリジナルの刀を作る青空ワークショップ、風船を使った大道芸にちいさな子どもたちも夢中になっていました。

急遽行なうことになった明星大学と法政大学の学生さんによる「熊本大地震支援義援募金」には多くの協力が得られました。

 


特別公開渡邉家の蔵

青空ワークショップ

岡本大介氏によるライブペインティング
 

さくらさくらカンパニー

滝野川・剣の輪会

新選組ガールズ&剣の輪会
 

新選組PT&明星大学演劇部

峰精館&舞衆一ノ太刀

 

一小のみなさんによるウェルカムボードも


ネイルあり、紙芝居あり、のだんだら市

外国からのみなさんともゆっくりパチリ

様々な催しで楽しめる日野宿会場ですが、難点は隊士パレード参加者のみなさんにはその余裕が無いということです。

そこで、今年から隊士集結地である日野第一小学校に新たにふれあいゾーンとだんだら市を開設、隊士のみなさんはもちろん一般のみなさんにも一緒になって過ごせる場が作られました。

だんだら市会場となった体育館内ではパフォーマンスやミニライブも行なわれ、また、強い日差しを避けられると、女性隊士のみなさんには大好評。


家族で、隊士と、友人と、隊士同士で

校庭のふれあいゾーンでもパフォーマンスやミニライブ、さらに背景を備えた特製撮影ステージが設置され、隊士たちとお客様のふれあいの中心となっていました。

ひと時の和やかな時間はあっという間、いよいよ、新選組隊士出発の時がやって来ます。

 

日野宿新選組隊士パレード


1回目のパレード、先導は市村鉄之助

第一小学校で出発の勝鬨を上げ日野宿甲州街道へ。

甲州街道へ出たその時、中にはここで初めてその舞台を眼にする隊士もいるはずです。

真っすぐに伸びる街道、両脇はすでに観客で埋まっています。

八坂神社の大太鼓が響いています。

いやでも、緊張と興奮が体を走る時です。


八坂神社大太鼓が先触れします


日野宿に響き渡ります

高提灯の先導に続くのは、大太鼓、元気な小さなだんだら行進は市内保育園児、お馴染みポニー隊と微笑ましいパレードから少年剣士隊、市内小学生で組織する春日隊へと次第に勇武な様相に変わります。

日野宿名主佐藤彦五郎が登場、その後方からについに、馬上の土方歳三が率いる隊士パレードが進んできます。

 


かわせみ保育園と日野第2保育園

至誠第2保育園
 

ポニー隊

特製馬車も登場
 

少年剣士隊

新選組隊士パレード開始間近
 

隊士パレード出発です

パレード1回目は、騎乗した土方歳三、近藤勇に各隊が続き行進。

2回目は、馬を降り、観客とより近い距離、途中には「官軍」に襲われるパフォーマンスが仕組まれ、各隊オリジナルの「戦闘」が繰り広げられます。

甲州街道の南、日野用水にそった通称「彦五郎通り」もパレードのコース。

ここでは隊列の勇壮さを評価する「隊列コンテスト」が行なわれています。

 


日野宿名主佐藤彦五郎

春日隊
 

新選組隊士パレード。

新選組のふるさと日野に凱旋した隊士たちの勇姿をご紹介します。

 
一番隊-沖田総司-
二番隊-永倉新八-
三番隊-斎藤 一-
四番隊-多摩信用金庫-
多摩のメインバンクたましんさん、倒れてもただでは起きない?
五番隊-日野自動車-
今年もでました「トントン、トントンひのの2トン!」木槌も持参でアンコール
六番隊-井上源三郎-
七番隊-谷 三十郎-
八番隊-藤堂平助-
九番隊-鈴木三樹三郎-
十番隊-原田左之助-


新選組と出会った人々

福が満開ふくしま隊
 

市谷柳町試衛館

実践女子大学 娘子隊
 

宮古藩海戦の会

新選組!茨城玉造隊
 

幕末洋式調練研究会

会津藩会津新選組同好会
 

日野市明るい社会をつくる会

西洋流火術鉄砲隊
 

国際交流協会

日野しんせんやさい隊
 

蝦夷新選組 日野新選組同好会

 

日野宿解散式






2回目のパレードの終点には、特設ステージが設けられ、パレードの余韻にひたる間もなく、粛々と解散式への準備が進みます。

一番隊から交差点の三方に居並んだ隊士たち。


彦五郎通りで行なわれた「隊列コンテスト」で見事、一等賞に輝いたのは原田左之助率いる十番隊でした。

日野宿の子どもが手作りした「誠」メダルが授けられ、左之助も感激模様。

土方歳三には地元のご婦人から、感謝と慰労の花束がたむけられ、そして、勝鬨。


整然と帰路に着く、隊士たちの顔には充実感、過ぎ去る背中には観客からの拍手が注がれていました。

 

でも、これはあくまで日野宿での解散であって、本当に健闘を讃え合い名残を惜しむ場はもう少し後、高幡不動尊まで持ち越しです。

帰陣式



日野宿から高幡不動尊までは、日野ならでは日野自動車所有のハイブリッドデラックスバスと地元南観光のバスが送迎してくれます。

すでに、土方歳三像前には焼香台が置かれ、帰陣した隊士全員が手を合わせて今日の無事を報告。


一番隊から到着、十番隊までおこたりなく集合するまでには、30分以上はかかるものの、先着した隊ごとにまとまり到着するのを待のは、隊士が変わっていてもいつも同じ。


一昨年、日野宿での解散をもって高幡不動に到着とともに帰宅というスケジュールの時でさえ、十番隊を待ち、隊士全員で最後の勝鬨を上げた記憶が蘇る光景です。

高幡不動尊川澄管主による慰労と感謝の言葉を受け、壇上に上がる土方歳三。


同じ場所、同じ者たちでありながら、そこには朝の出陣とはまるで違う一体感。

最後、歳三に勝鬨の拳を一斉に上げたその時、「第19回ひの新選組まつり」新選組隊士誕生の瞬間です。








一日の任務を解かれた隊士たち。

懐や巾着に偲ばせていた、スマホにデジカメが飛び出します。

記念撮影も大仕事、両手はおろか、床に順番待ちがズラリ。

お目当ての隊士とツーショットを狙ってウロウロ。

観客からポーズをせがまれれば断るわけにもいかず。


迫り来る更衣所閉鎖まで、タイムアップとの闘いが最後の最後に待っています。

この瞬間も「ひの新選組まつり」ならではです。

でも、決まりは決まり、30分も経たないうちに高幡不動尊境内には、いつもの5月の夕刻、そよしげな風が吹き抜けるだけになります。


全国から集まられた初対面のみなさんが、それぞれが自制を持った「隊士」であること、それが、この「ひの新選組まつり」の誇りであり、感謝するところです。

無事に家まで着かれましたか。

 

では、ここで仕切り直し

告!
平成29年5月13日午前9時30分 高幡山金剛寺大日堂前出陣
新選組隊士参集のこと

 
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